合格者インタビュー
田村啓人くん
敵を知り、己と向き合う
東北大学 文学部 合格
得意な科目:英語・国語
苦手な科目:数学
将来の夢:
未定です
1日の平均勉強時間:
平日:約5時間
休日:約10時間
受験を1文字で表すと:坂
高校時代に夢中になったこと:部活
合格を確認した瞬間の気持ち:
ホッとして言葉が出ませんでした
この度は、東北大学合格、おめでとうございます!早速第一志望合格までの道のりについてお聞きしていきたいと思います。まず、受験舎に入塾したのはいつですか?
高校ニ年生の夏頃に入塾しました。元々姉がお世話になっていた事もあり、自分のペースで行える自由な学習に惹かれたことと、受験舎の魅力を度々耳にしていたので迷わずに入塾を決めました。
実際に通い始めていかがでしたか?
毎回英単語の小テストをしてくださるといった勉強面の親切さは勿論、先生方の人間としての温かさも受験舎の魅力だなと思いました。特に受験期になると家よりも塾にいる時間の方が長いことも多かったので、アットホームな雰囲気で居心地も良く、授業終わりにする雑談も心のリフレッシュに繋がりました。
受験舎に通うことがストレスにならなくて良かったです(笑)。そういえば、田村くんは教室内の一角にある自習スペースをよく利用していましたね。
静寂の中で勉強すると眠気に襲われてしまうので、授業の声が少し聞こえている環境がとても勉強しやすかったです。時折、自習スペースに先生が顔を出してくださって、質問等、お話ができたのも良かったです。
受験舎では初め、数学と国語を受講していましたが、受験舎で勉強して、ためになったことはありましたか?
数学は分からないと思った瞬間に、解法の道筋や解答に行き着くためのヒントを教えて頂いたおかげで、安易に解答だけ知るのではなく、あくまでも自力で解答まで辿り着けるような力を身につけることができました。”とりあえず自分の手を動かす”ことという大吉先生からのアドバイスが印象的でした。
国語は絶対的な答えが出ないことの多い教科なので、小池先生からの客観的なアドバイスのおかげで弱点を効率的に克服していけたと思います。また、当たり前のことですが、初めに基礎を徹底的に身につけられたのでその後の学習がスムーズに進められました。
お役に立ったようで良かったです♪ 英語は後から受講しましたね。
英語は得意教科で受験生になる前は自学自習でもやっていけましたが、受験勉強を1人で最後までやり切れる自信が無かったので、自分の強みをさらに強化するために受講しました。同じ訳の単語でも言い回しなどで減点されることや、英作文の添削で自分の解答が何割ぐらい点数を貰えるかを知ることができたことが為になりました。
受験舎での共通テスト対策、東北大の過去問対策で良かった点があったら教えてください。
国語はマーク式の問題が大の苦手だったのですが、選択肢の一つ一つに理由付けをしていく地道な作業が功を奏して次第に選択肢の絞り方が身についていきました。また、東北大の過去問対策では、言い回しで貰える点数が変わったり、細部にこだわった対策ができました。
数学の共通テストの問題はとにかく時間配分との闘いだったのでどこにどれくらい時間をかけるか、など先生のアドバイスを本番にも活かすことができました。二次試験の過去問は普段の授業と同じように分からないところを質問して的確な解説をして頂きました。
英語はマーク模試の対策を自習の時に行い、授業では二次試験の過去問を主に行いました。得意教科として苦手教科をカバーできるように、特に長文の解答の質を上げられるような対策ができました。また、自由英作文では同じ訳でも様々な表現が使えたり、説得力のある内容を書けるような伊藤先生のご指導がとても良かったです。
受験舎で教科の内容以外で先生と話をして心に残っていることはありますか?
先生方の学生時代の話や、過去に見ていた宇高の塾生の話、仙台に観光に行った話などです。
確かに田村くんとは勉強の話だけでなく、よく雑談をしたりして、話し込んでしまうことがよくありました(笑)。何かほかに受験舎に通って良かったことがあれば教えていただけますか?
自分のペースで勉強できることです。中学生の時は集団塾に通っていましたが、常に人と比べられるのでメンタルの浮き沈みが激しく、大学受験はそれよりもはるかに厳しい戦いになると思っていたので焦らず自分のペースで勉強できる受験舎は自分に合っていました。
東北大合格のための勉強法とメンタル維持
1、2年生の際はどのように勉強していましたか?
学校の授業の予習をして、授業のペースに沿った勉強を特に意識していました。部活動も全力でやっていたのでそれ以上は体力的に限界でした。
なるほど。学校の勉強をきちんとこなすことで、受験に向けた基礎学力を養うことと部活動の両立をはかっていたのですね。まじめな田村くんらしいですね。では、受験勉強、つまり大学受験を意識した勉強を始めたのはいつからですか?
2年生の終わり頃、はじめての校内模試で思うような点数が取れない自分に失望したことがきっかけです。一度、大きな挫折を味わうことが成長に繋がることを実感しました。
挫折を糧にしようとするのも田村くんらしいですね。志望校を最終的に東北大に決めたのはいつですか?
元々は筑波大志望でしたが、3年生の夏頃に学校の進路指導を受ける中で自分の学びたい事やキャンパスなどが自分の望むものとズレていると感じ、担任の勧めで東北大の文学部に決めました。緑に囲まれたキャンパスや仙台にも憧れていました。また、宇高の校内模試と形式が似ているので、過去問対策は行いやすいということも決め手になりました。
ただ憧れているだけでなく、きちんと戦略も考えての選択だったということですね。それでは、受験舎で受講していなかった英数国以外の教科の共通テスト対策はどのように行っていましたか?
受講していなかった社会と理科は、とにかくセンターの過去問をひたすらに解きました。間違ったところや、合っていても覚えていなかった知識は教科書や資料集に戻って暗記するということを繰り返していました。
その他のおすすめの勉強法や参考書、問題集があれば教えてください。
国語は学校で配られた文法書で基本的な事項を暗記して、あとは長文を読むことと文章を書くことです。漢文は、「漢文早覚え即答法」という参考書が簡潔にまとめられていてオススメです。基本的には学校の参考書で十分だと思います。
数学は「青チャート」と「文系数学のプラチカ」です。3年生の夏休み前ぐらいまでは青チャートをひたすら演習し、基盤をつくり、それ以降はプラチカのような応用問題にじっくり取り組むこと。長時間全く手が動かないのに考え続けるのはあまり効率の良い勉強とは思えません。また、身の丈に合った参考書選びがとにかく重要です。
英語は「システム英単語」での暗記と長文読解を主に行いました。単語帳は何度も反復すること。長文はとにかく沢山読んでください。自然と速読できるようになります。和訳力をつけることも東北大に関しては鍵になります。
田村くんは模試の結果が良かったとしても決しておごらず、常に謙虚に勉強に向き合っていた印象がありますが、たまに不安を打ち明けてくれた時もありましたね。受験期では模試の結果や過去問の出来具合で落ち込むようなことはありましたか?
共通テスト形式の模試では目標とする点数を取れたことは一度もなく、毎回落ち込みました。友達とたくさん話して気を紛らわせたり、勉強する時はその結果に真摯に向き合って、常に自分に何が足りてないのかを考えることが必要です。そうすることによってまだ伸びしろがあると感じられてモチベーションの維持に繋がります。過去問を解いた時も、模試の時と同じで結果に向き合うことです。良い時は自信を持ち、悪い時は弱点から目を背けないこと。また、先生に添削をお願いした際に励ましていただいたことも心の支えになりました。ただ、点数の良し悪しよりもメンタルの維持の方が自分は重要に感じました。
メンタルの維持をするためにしたことなどはありますか?
同じ志望校、または似たような境遇に置かれた友達と慰め合い、士気を高めること、そして、自分を信じて応援してくれる両親や先生方の励ましが何よりの支えでした。また、A判定だったオープン模試の成績表をファイルに入れておき、落ち込んだ時はそれを見てやる気を出していました(笑)。
入試制度が変わったり、コロナ禍であったり、大変な受験期だったと思いますが、その中で自分で気を付けていたこと、心がけていたことなどはありますか?
まずは敵を知ること。問題形式を見てどのような力が問われるのかを把握し、勉強の計画を立てました。また、学校が休校になった瞬間から、この期間は絶好のチャンスだと思いました。絶対に合格したいという気持ちは勿論、サボった人や自分よりも頭の良い人を絶対に追い越したいと一心に思いながら毎日勉強に励みました。とりあえず、量をたくさん勉強することを最初は意識しました。量をこなしている内に自ずと無駄な部分を取捨選択できるようになり、質の高い勉強に変えていくことができました。
東北大に合格するために必要なこと、やるべきことは何だと思いますか?
二次試験での力、いわゆる”記述力”を強化することです。自分は共通テストがとても苦手でしたが、それを埋めるための記述力に自信がありました。配点も二次試験の方が圧倒的に高いので記述から逃げることはできません。自分の言葉で表現したり要約したりする力を磨くことが必要です。また、二次試験は国数英の3教科ですが、この中で苦手は1教科に留めておかないと厳しいと思います。
後輩へのメッセージ
最後に後輩の皆さんにメッセージがあればお願いします。
焦りは禁物。油断も禁物。苦しかったら周りの人に支えてもらってください。自立も大切ですが、人に頼る事も同等に大切だと思います。自分の力を信じて最後まで絶対に諦めないでください。
お話を聞かせていただき、ありがとうございました。田村くんは気持ちに浮き沈みがあっても、やるべきことを毎日コツコツとこなし、その努力が合格につながったと思います。まだ将来の夢は決まっていないとのことですが、努力の人田村くんなら、どんな分野に行ってもきっと将来活躍できると思います!ぜひ頑張ってください。
追記 東北大の得点開示
4月2日に田村くんから得点開示のうれしい結果報告がありました!
なんと、東北大文学部前期試験の成績が定員147名中12位という好成績でした!素晴らしい!
田村くんから成績を公開しても良いと許可をいただいたので、東北大文学部を目指す方はぜひ参考にしてください。
《田村くん 東北大学前期日程文学部入試の成績》
【総合成績】1138.75
【総合成績の順位(文学部)】12位
【個別学力試験の得点】
英語 77点/100点満点
数学 55点/100点満点
国語 62点/100点満点
得点開示しました。手応え通りの出来でした!先生方のおかげでここまで来られたと思います。ありがとうございました。