この記事の先生
第5回 夏休みからの勉強法 その2
みなさんお元気ですか?
前回は、5つのグループ分けの仕方と、グループ①「まったく解けなかった」ときの対処法をお話しましたね。
そこで今回はグループ②について説明していきたいと思います。ここでおさらいですが、グループ②というのは「なんとなく解けそうなのだけど・・・」でしたよね。たぶん、みなさんの中では、このグループで停滞している方が大半を占めるのではないでしょうか?
受験勉強においてこのグループ②の壁がいちばん厚く、さらにこの壁を突破することこそが合否を左右すると言っても過言ではないのです。
では、この壁をぶち破る方法は何なのか?
それはずばり、“経験と記憶”です。数学にとって重要なことは多くの問題を解くという“経験”と、新たに問題を解いたときに「あれっ!似たような問題を以前にも解いたことがあるぞ」という“記憶”なのです。
ですから、以前にも書きましたが、解いた答案はたとえそれが間違っていたとしても決して消してはいけないのです。
ではグループ②の問題はどうすればいいのか?
まずは、模範解答を見てください。この時点で、式の立て方や問題の考え方などで悩んでいたもののうちいくつかは解決できるでしょう。
しかし、これで満足してはいけません。ここからが本番です。テーマは「鉄は熱いうちに打て!!」です。今見直した問題と似たような問題を選んですぐに解いてみましょう。そうすることでより鮮明に“記憶”に残るはずです。
もし、模範解答を見ても理解できないときには学校の先生などに質問し、その日のうちに類題を解くようにしましょう。これを続けることでグループ②の壁はそれほどでもなくなることでしょう。
次回は、グループ③についてお話します。
受験舎 鈴木 克美