’17東北大学合格者インタビュー(F・Eさん)
今年も卒業生にご協力いただき、合格を手にするまでの受験体験をインタビュー形式で取材させて頂きました。これまでの受験に対する失敗談から、大学合格を手にするまでに経験した様々な体験を赤裸々に語っていただきました。
これから大学入試を迎える高校生必見の熱いメッセージが満載です。ぜひご覧ください!
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東北大学 法学部 合格
宇都宮女子高校卒 F・Eさん
INTERVIEW TITLE
「後輩に伝えたいこと。」
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1.勉強のスイッチがなかなか入らなかった頃
インタビュアー:国語担当 小池/英語担当 伊藤
――それではインタビュー始めさせていただきます。
Fさん はい。宜しくお願い致します。
――そんなかしこまった感じじゃなくて大丈夫だからね(笑)
Fさん はい!(笑)
――まずは、東北大合格おめでとうございます。
Fさん ありがとうございます。
――今日は合格者インタビューということで、宇女高生はもちろん、他の高校の人でも、東北大やFさんと同じ様なランクの大学を目指している人がいると思うので、どの時期にどんなことをやっていたのかをまず聞いていくね。
まず、小中学生時代はどんな感じでしたか?
Fさん 小学校では全然勉強していなくて、家の近くにあった塾に親に行かせられたみたいな感じで、中学校では最初のテストの順位が思いの外、けっこう良くて、じゃあ1番を目指そうみたいになって、それを目標にして勉強したっていう感じです。
――中学校の時は塾には通っていたの?
Fさん 地元の塾に通っていました。
――じゃあ、その時ぐらいから大学に行きたいなというのは考えていたのかな?
Fさん どこの大学に行きたいとかいうのはなくて、中学校の頃は音大か理系に進みたいと思っていました。
――そうなんだ。そう言えば、ずっとピアノをやっていたんだよね?
ピアノはいつから習っていたの?
Fさん ピアノは3歳からです。
――そんな小さな頃からやっていたんだね。
Fさん はい、親がピアノの先生なので。だから、ずっとやっていたみたいな感じです。
――なるほどー。じゃあ、毎日のように練習していた?
Fさん いや、小さい頃は全然やってなくて、小学校のコンクールの前とかも全然練習しないから、「毎日やりなさい」って強制的にやらされていました。
――じゃあ、ピアノを本格的にやろうっていう意識が出てきたのは中学生になってから?
Fさん はい。
――中学校では、勉強もがんばりつつピアノもがんばっていていう感じだったんだ。
Fさん はい。
――部活はやってなかったの?
Fさん 1年生の時、合唱部に入っていましたけど、途中でやめました。
――ピアノと勉強以外に部活もやるとなると、大変そうだもんね。
しかも、学区外から宇女高を目指すのはそんなに簡単ではないもんね。
Fさん はい、そう思いました。
――ちなみに、高校入試当日、試験の出来は全く問題なし?
Fさん いや、実は本番はあんまり出来てなくて、正直落ちたと思っていました。
――何が出来なかったの?
Fさん 理科が全然出来なくて。
――じゃあ、ほかの科目でカバー出来ていたんだね。それで、めでたく宇女高に合格。
高校での勉強が始まった時ってどういう状況でしたか?
Fさん 1年生のときのクラスがとても学力が高いクラスで、周りがみんないつも学年順位が一桁という子たちばっかりでびっくりしました。あと、担任の先生が数学の担当で、数学をやりなさいって言っていて。
中学校卒業して春休みに数学をちょっとだけ予習していたので、ゴールデンウィークまでまともに家では勉強していませんでした。ゴールデンウィーク明けのテストでは、上位者で名前が呼ばれましたが、油断していたら、あっという間にわからなくなっていました。
――他の科目はどうでしたか?
Fさん 英語は苦手意識があまりなかったんですけど、1年生の頃は全く勉強しなかったから成績が安定しなくて、2年の夏頃からは真面目にやるようになりました。
――予習とかもやっていなかったの?
Fさん 予習もやってなくて、教科書をちょっと読むぐらい。定期テスト前にまとめてという感じで。
――そっかぁ、それじゃ成績を安定させるのは難しいかもね。国語は?
Fさん 国語は、ふふふ(笑)全然できなくて。2年生の時は平均点との勝負という感じでした。
――宇女高の国語は難しい上に採点も厳しいからね。
話が前後してしまうけど、中学校の時の国語はどうだった?
Fさん ちょっと苦手でした。
――なるほどねー苦手意識がある中で、あのレベルの国語をやるとなるとなかなか大変だよね。
Fさん はい。
――どんなふうに勉強していたの?
Fさん 古典は、一応予習はちゃんとやっていたかな、という感じです。
――でも、Fさんの一応はきっとしっかりできていただろうし、それがあったから、基礎がきちんと身について、受験生になった時に受験レベルの問題にも対応できたんじゃないかなって思いますよ。では、2年生になってからはどうでしたか?
Fさん 2年生の最初に、担任の先生から志望校を「一橋大」にしたらって言われて、志望校を決めてから、1年生よりも勉強をするようになりました。
でも修学旅行が終わって、周りがどんどん受験モードになっていく中で、私はイマイチ受験モードになりきれなくて、テストが終わると友達と遊んでばかりでした。音楽系に進学するかどうかでも迷っていましたし、国語も放置していました(笑)
英語と数学でがんばれば何とかなるんじゃないかみたいな感じでした。
――確かに一橋は英語と数学が重要だよね。
――では、2年から英語は具体的にこういうことをやり始めたということはありましたか?
Fさん 夏休みに英語の音読用の問題集を買って、すごく音読しました。
――どんな効果がありましたか?
Fさん 英語を英語のままで理解できるようになりました。
――おーそれはすごいね!
――国語は放置していたと言っていましたが(笑)いつから始めたんですか?
Fさん 3年生になるときの春期講習です。
――受験舎に入塾したときですね。その時まで放置?
Fさん 放置です、放置(笑)
――(笑)
Fさん やらなきゃいけないとは思っていたんですけど、いや、まだいいかなって。
――じゃあ、その時の国語の学校の成績は?
Fさん かなりやばかったです。
――平均点との戦いみたいな?
Fさん 平均を超えればよしっ(ガッツポーズ)!みたいな(笑)
――英語の成績はどんな感じ?
Fさん 2年生で勉強し始めてそんなに経っていなかったので、模試のときに学年30番くらいだったんですけど、3年になってからは10番台とかになりました。
――2年生で勉強してきた積み重ねが3年で結果として出てきたんだね。ちなみに、1年生の時ってコンスタントに勉強できていましたか?
Fさん 今思えば、全然勉強していませんでしたね。
――英語は?
Fさん 英語表現のクラス分けがあるんですけど、それの上のクラスに残れるぐらいはやったんですけど、あとはそんなにやってなかったです。
――なるほど。英語でこれをやっておいて良かったっていうのはある?
Fさん できるだけたくさん長文を読んでおく。
――それは学校の教材?
Fさん それ以外でも、旺文社の黄色い長文の問題集を2年生のうちに全部終わらせたりして。
――ちゃんと勉強していたじゃないですか(笑)!
Fさん あはは(笑)
――じゃあ、学校の勉強よりもそういうのをやっていたの?
Fさん はい。
――そういうのをやろうと思ったのはなぜ?
Fさん 志望校が私にとっては無謀なところだと思っていたので、皆と同じことをしていたのでは絶対無理だなと思って。
――その問題集はどうやって選んだ?
Fさん ネットにこれをやれば東大に受かる力がつくみたいなサイトがあって、そこから選んでやっていました。
――英語長文問題精講?
Fさん そうです。
――昔からの定番だよね。3年前に東大に受かった受験舎の卒業生もやっていました。
Fさん へえー、そうなんですね。
――その問題集の使い方を教えてくれるかな?
Fさん 短文の和訳の練習は、それを訳して、ノートに書いて、わからない単語を調べてって感じでした。あと気が乗った時には音読もしていました。
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2.いつの間にか結果が出ていた受験舎での勉強
インタビュアー:国語担当 小池
――それでは受験舎に入塾してくれた後のことを具体的に伺います。
――受験舎はお友達の紹介でしたよね?
Fさん そうです。
――お友達からは受験舎のことをどんなふうに聞いていましたか?
Fさん ある日、その友達に「国語を教えてくれる個別指導の塾を探しているんだ」って相談したら、「私の行っている塾、国語やっているよ」って。
――それで、体験授業受けてくれたんだ。その時の受験舎の印象とかありますか?
Fさん まず、先生が優しそうだなって(笑)
――ありがとう(照)
Fさん あとアットホームな感じ。通っている間もアットホームな感じが大好きでした。
――ありがとう!国語の授業は最初現代文をやっていたよね?国語の授業はどんな感じでしたか?
Fさん 理由付けとかこんなに細かくやるのかとか思いました。
――そうだよね(笑)。Fさんは、読みがすごくズレているというわけではなかったんだけど、ちょっと粗いところがあって、それで成績に波が出たりしてたから、それをまずは修正してもらおうと思っていたんだよね。
Fさん (笑)
――確か、Fさんは夏ぐらいから小論文の授業も受けていたんだよね。ちなみに、受験舎で国語や小論文を勉強してここが役に立った!というところはありましたか?
Fさん 小論担当の鈴木先生と話して、すごく一橋大学に詳しいと分かり、この塾にして本当に良かったと思いました。実際は受けませんでしたけど(笑)。友達と「鈴木先生、神!!」と毎日のように言っていました(笑)。
授業は、自分ではただ塾でやっているのをこなしているだけっていう感じだったんですけど、知らないうちに結果になっていたという感じです。
――いつぐらいから、どんなふうに結果になりましたか?
Fさん 3年の夏の進研模試で現代文の順位が県内で1桁になりました。まぐれなんですけど(笑)
――いやいやいや、実力ですよ。校内模試はどうだった?すごく良い順位のときがあったような・・・
Fさん 1回だけ友達と同じ順位、たしか5番だったときがありました。
――そう言えば、そうだったね!2人とも同じ点数ですごいなと思った。他には何かありますか?
Fさん あ!後は、秋の東北大実践模試で成績優秀者に名前が載って、標準的な問題に対する力がついているんだって感じることができたことも大きな成果でした。
――センター対策で役に立ったことはありますか?
Fさん はい!国語のセンターの過去問で、選択肢の根拠を本文中から1対1で見つけていくというのが役に立ちました。どの科目もセンターが一番苦労して、マーク模試は毎回全然できず、日本史と理科は前日まで点数が安定せず、数学は運次第という状況で。
国語は不安でしたが、受験舎できちんとやったから大丈夫なはず、と思えました。本番は国語が難化し、手ごたえが全く無くて、小池先生や鈴木先生に申し訳ない、と思っていました。
――センターは何点だったんだっけ?
Fさん 国語は、実際は8割くらい取れていたので良かったです。日本史も9割取れて、生物の易化にも助けられ、全体で85%とまずまずの点数でした。センターは半分くらい運だと思います。
――英語は冬期講習から塾で取り始めたんだよね。英語はどうでしたか?
Fさん 伊藤先生の採点が結構厳しくて、それが逆に良かった。友達と藤先生、採点厳しいよねって話していました(笑)
――数学はどうでしたか?
Fさん 受験舎の卒業生で一橋大に行ったS先輩が使っていた問題集を参考にして、それを片っ端から解いていくという感じでやっていました。
――Sさんが夏期講習で講師として手伝いに来てくれたときに初めて話したのかな?
Fさん そうです。
――Sさんと話したりして、他にこれを参考にしたということはありますか?
Fさん 勉強の質問以外でも、志望校を変えるかどうか、迷っていることとか、いろいろなことを相談しました。あと、この前ご飯をご馳走してもらいました(笑)
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3.練習と本番の違いを痛感した受験
インタビュアー:国語担当 小池
――受験の間、モチベーションが上がったり下がったりはしなかった?
Fさん それは結構ありました。センターの後が本当にやる気なくて、ほんとにやばかったです(笑)
――センターで出し尽くしたって感じ?
Fさん 東北大が模試でずっとA判定だったから、落ちないだろうっていうのが自分の中にあって、私立全部落ちても東北には行けるんじゃないのみたいな感じで、結構油断していた感じです。
――志望校をセンター後に変更するのって結構悩みましたか?
Fさん 親は変えなさいってずっと言っていて、だけど自分の中では「えっ、変えちゃうの?」という感じで、後悔みたいなものはありました。
――では、安全にという感じで東北に決めた結果、モチベーションが下がったということ?
Fさん はい。
あとは、受験舎のTwitterに塾生の合格速報が流れているのを見て、結構焦ったりしていました。みんな早慶とかすごい所受かっているなって(笑)
――そっかーごめんなさい。その辺は来年から少し考えます(笑)
――では、私立の入試はどうでしたか?
Fさん 滑り止めと思って受けた大学はやる気が本当に出なくて。しかも、国語は練習のとき、時間内に解き終わったことなかったのに、本番ではあっという間に解き終わっちゃって…
私大の本命は、逆に気合が入りすぎてしまい緊張しました。試験も思っていたよりもできなかった。入試は、練習通りには行かないんだな、練習と本番は全く違うんだな、と思いました。
――なかなか難しいですよね。
――東北の試験当日はどうでしたか?
Fさん 東北の試験は、一番仲のいい友達と教室が隣で、休み時間とか喋れてリラックスして受けられました。
――東北の試験は受けた感じとしてはどうでしたか?
Fさん 英語の和文英訳をあまり対策していかなくて、どうだろうって思っていたんですけど、本番では意外と書き易いのが出てくれて、助かりました。
――国語は?
Fさん 漢文がわからなくて、小説も一問さっぱりわからないのがあって、評論と古文で何とかなっているかな?みたいな感じです。
――数学は?
Fさん 大問1問みんな解けないような問題があって、そこは落としてもしょうがないなと思ってあきらめて、あとは一通り書いたので大丈夫かなって思いました。
――じゃあ、できるところをしっかりやって、ていう感じで点を取ってきた?
Fさん はい。
――東北の試験を受けるにあたって、こんなことをしといて良かった、またはしておけば良かったということはありますか?
Fさん 古文と漢文をもうちょっと早くから真面目にやっておけば良かったと思いました。3年の冬休みぐらいまで全然やってなくて、夏休みとか真面目にやっておけば良かったなって。
――塾の授業では現代文をメインで対策していましたからね。他にはありますか?
Fさん 過去問をもうちょっと解いておきたかったなって。
――志望校をセンター試験の後に変更したから、東北の過去問演習に限れば、確かにそうかも知れませんね。
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4.受験舎での思い出
インタビュアー:小論文担当 鈴木/英語担当 伊藤
――(鈴木)受験舎で何か強烈に印象に残っていることはありますか?
Fさん 一緒に通っていた友達とよく言っていたんですけど、受験舎の授業って毎回名言が出てくるよねって(笑)
――(鈴木)例えば何ですか?
Fさん 「偏差値10は誤差」!
――名言かー(笑)確かに言った気がします。
一応その言葉の裏付けをしておくと、国語が比較的標準偏差が低いので最もそれが当てはまることが多いんですけど、だいたい標準偏差が10から15だとします。早稲田とかだと6ぐらい。東大とかも6、7くらいに収まります。
そうすると偏差値を求める計算式的には、試験での得点にして、たった6~7点で偏差値10違ってしまうんです。これは誤差の範囲だよね?だって、たった一問か、それ以下の正解、不正解で偏差値10ですからね。
Fさん 初めてそれを聞いたときにはすごく感心したのを覚えています。あと、伊藤先生が言っていた「TOEICは簡単」(笑)当時、それを聞いた友達がわざわざLINEで送ってきたんです(笑)
――(伊藤)それは名言じゃなくて事実(笑)他のTOEFLやIELTSや英検に比べるとTOEICはものすごく点が取りやすいんだよ。リスニングとリーディングしかなくて、頭で考える、思考を要する問題がほとんど出ない。
要は耳がきちんと慣れているか、リーディングも形式に慣れて、短時間で処理できるかっていうところを問われているだけなので、深い思考がいらない。
TOEFLとかIELTSとか英検もそうだけど、英作文とかも入るし、TOEFLとかIELTSはスピーキングも入るので、しかもTOEFLはコンピューター相手にしゃべらなきゃいけないから、結構大変。時間もすごく長いからね。
Fさん あと鈴木先生が、小池先生がポケモンGOやるために携帯機種変したって(笑)
――(小池)え!?何でそんなこと教えてるんですか!!言わないでくださいよ(泣)恥ずかしい!
――(鈴木)ははは(笑)
――(小池)はははじゃないですよー!!
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5.将来の夢と後輩へのアドバイス
インタビュアー:英語担当 伊藤
――大学に行ったらやりたいこととかある?
Fさん 将来の夢が弁護士なので、在学中に予備試験とか受かったらいいなって。
――弁護士には何がきっかけでなりたいと思ったの?
Fさん いろんなドラマで見ていて、かっこいいって思ったんです。東北大で4年間しっかり勉強して、大学院は一橋の法科大学院に行きたいです(笑)
――いいね。ぜひ実現してください!そういえば、夏期講習とか受験舎でアルバイトとかしてもらえますか?
Fさん はい!お願いします。
――良かった!こちらこそ宜しくお願いします!お手伝いに来てくれた時にはぜひ塾生のみんなにいろいろと直接アドバイスしていただきたいんですけど、このインタビューを読んでくれている人たちへも何かアドバイスがあればお願いします。
Fさん さっきも言ったんですけど、過去問と本番は全く違うということ。
妥協はしないほうがいいということ。
私大をたくさん受ければ、1つくらいなんとかなるとは思わないこと(笑)
そして、受験舎で先生の言うことを聞いていれば大丈夫ということです!
――最後にもう一つ。受験を漢字一文字で表すと何ですか?
Fさん 「勝」です!
――しっかりと努力をして見事に合格を勝ち取りましたね。
それでは、Fさんへのインタビューは以上となります。これからの大学生活もがんばってください!ありがとうございました。
Fさん がんばります!ありがとうございました。