合格者インタビュー
藤田奈那さん
合格へのロードマップ
~私のターニングポイント~
千葉大学 園芸学部 合格
得意な科目:生物・英語・国語
苦手な科目:数学・化学
将来の夢:
人の役に立つ人になること
1日の平均勉強時間:
平日:約6時間
休日:約10時間
受験を1文字で表すと:望
高校時代に夢中になったこと:
部活・ピアノ
合格を確認した瞬間の気持ち:
信じられなかった
千葉大学園芸学部への合格おめでとうございます。
ありがとうございます。
まず初めにお聞きしたいことがあるのですが、千葉大学に合格できた原因はどこにあると藤田さんは思っていますか?
たくさんありますが、一番は共通テストの後、受験舎の先生方に相談できたことです。それが一番です。
具体的にどんな相談をして、どのように答えてもらったのですか?
もともと苦手だった数学と化学が思ったより伸びなくて、共通テストでの千葉大学園芸学部の判定がC判定だったんですね。自分としては悪くない結果だと思っていたのですが、学校の先生からは強く反対されました。なので、親も私も無理かな~と思うようになってしまって。それで、もし厳しいと言われたらあきらめようと思って鈴木先生のところに相談に行ったんです。
なるほど。そこで鈴木先生はどのような話をしてくれたのですか。
鈴木先生はすぐに千葉大学園芸学部の過去3年分の合格者最低点を調べて、そのデータを分析して合格者の2次試験得点率を予想してくれました。そして、それを基に私の共通テストの結果から判断した、合格するのに必要な2次試験の点数を示してくれました。それから各教科の先生の所に相談に行ってくれて、私が2次試験で何点くらいとれるようになるか、ということを聞いてきてくれたんです。そして、英語、数学、生物、化学の各教科の数字を私に見せて「必ず受かるよ」とおっしゃってくれました。単に「受かるよ」ではなく、それらのデータを私一人のためにすぐに用意してくれたおかげで、「合格できる」と信じることができました。
相談するまでは他の大学を検討していたんですか?
はい。学校からは宇都宮大学、新潟大学などを提案されていました。私自身あきらめかけていたので、とにかくあの時先生方が私の気持ちを千葉大受験に向けてくれなければ、合格はおろか、千葉大学を受験することさえ断念していたと思います。
ありがとうございます。では、授業以外で受験舎に来てよかったと思うことがあれば教えてください。
教室がすごく落ち着く空間で、とても集中しやすかったです。 元々テスト期間なども家で勉強するタイプでしたが、3年生の夏期講習で自習室を利用するようになり、もっと早く活用すればよかったと思いました(笑)。
それから先生がびっくりする程優しいです。 生徒に怒っているところをほとんど見たことがありません。
では、受験舎で特に思い出に残っていることはありますか?
コロナが流行する前の中学3年生の冬期講習のときに、鈴木克美先生が餃子やカレーを持ってきてくれて、夜ご飯にみんなで食べたことです。
塾でこんなことがあると思わなかったのでびっくりしました(笑)。 美味しかったですし、すごくリフレッシュになった記憶があります。
そうだったのですね。藤田さんの力になれていたようでなによりです。
中学部時代と高校入試
さて、話は変わりますが、藤田さんは中学生のころから受験舎に通ってくれていたわけですが、中学部の思い出は何かありますか。
中学部は先生方がとても気さくで、居心地が良かったのを覚えています。あと、お菓子やナッツが常に教室内にあったことも。
よく食べていましたか?
はい、気分転換によく食べていました(笑)。あと、授業を取っていない教科でもプリントをくれたりして、とてもしっかりとサポートしてくれたこともよく覚えていますね。
そして宇都宮女子高校に見事合格したわけですけれども、高校受験において受験舎は藤田さんにどのような役割を果たしていましたか。
私は11月まで部活をやっていたので、本格的に受験勉強を始めたのが周りの人よりも遅かったんですね。それなので、とにかく5教科全部の勉強を必死になってやらなくてはいけなくて。そんな中、塾の先生方は私に多方面からアドバイスをくれて、合格への道のりを示してくれたと思います。
なるほど。それでは、藤田さんが高校入試で学んだことは何かありますか。
高校受験を通して、「要領が悪い」という自分の弱点に気付きましたね。
自分の弱点に気付けたことは高校でプラスに働きましたか?
はい。この弱点は人よりも多く勉強することで補えるということも分かったので、1年生のうちからしっかりと勉強を積み重ねようと思うようになりました。それはとても良かったとおもいます。
高校部での授業
受験期にはどの教科の授業を行っていましたか。
数学と英語、それに化学と生物です。
それぞれの授業でよかったと思う点はどんなところでしたか。
まず数学ですが、先生が私と同じ問題を解いてくれた点が良かったと思います。先生自身も私と同じように初めて問題を見て解いてくれるので、答えにたどり着くまでのプロセスが良く分かりました。プロセスを理解することで重要なポイントが見えるようになって、国立大学の個別試験前には特に心強かったです。それから、先生の明るい人柄のおかげで苦手な数学も楽しく授業を受けることができました。
なるほど、では英語はどうでしたか。
先生が私の理解度を確認しながら、私のための授業内容を決めて進めてくれた点が良かったです。私の考えを尊重してくれたため、常に英語の勉強に集中することができました。
私は気がゆるんでしまうことが度々あったのですが、そんな時は「気がゆるんでるよ!」と注意してくれたり、叱るときには叱ったりしてくれて、勉強の質が高まったと思います。講習会の時なども、休み時間などの手が空いているときには授業以外の時間でも教えてくれて、授業の時も自主学習の時も藤田先生がいつも気にかけてくれているのがすごく伝わってきて、支えられている感じがありました。
化学の良かった点はどこでしょうか。
個別試験の傾向に合わせた授業をしてくれた点です。個別試験の化学の目標得点率に合わせて、頻出の問題を示して類題を中心に授業してくれました。そのおかげで本番前にあせることなく勉強することができました。それと、先生の優しい人柄のおかげで化学への苦手意識がなくなりました。
では、最後に生物についての話を聞かせてください。生物の授業をとるようになったのは2年生の3月でしたよね。授業をとるようになって成績はどう変化しましたか。
もともと生物は得意ではなかったんですよ。模試で下から3番目の校内順位をとったこともありました。それで、鈴木先生に相談に行ったんです。体験授業を受けて「これならできるようになる」と確信して授業を受けるようになりました。
なんでそう思うようになったのですか。
一番は、生物がこの上なく楽しいものだと思えたからです。私の質問に対しての先生の解説は、生物の分野に留まらない日常生活や他の教科の関わりなども踏まえたものでした。私には今までそんな繋がりを意識したことがなかったので、とにかく新鮮でした。それで、こんなに楽しいなら成績は上がるはずだ、と感じたんです。
実際に成績は上がりましたか。
3年の6月には模試で校内17位くらいにはなっていました。そのあと伸び悩む時期もあったんですけど。
伸び悩んだ時はどうしましたか。
先生に相談しました。そこで「それぞれのテストにはそれぞれの対策が必要だから、対策しないテストでの伸び悩みは気にしなくていい」とアドバイスしてくれて。その後の2回の模試でしっかりと対策をしてもらったらすぐに成績は伸びたんですね。だからそれからは試験結果に一喜一憂することはなくなりました。
最終的な成績はどこまで伸びましたか。
最後の模試では校内で8位になれました。この結果は受験の最後まで私を支える自信になりました。
生物の授業で記憶に残っていることはありますか。
先生が「生物1教科だけでも第一志望のレベルに到達すれば、それはモチベーションになるし、必ず他の教科にも良い影響が波及するから」とよく言っていたのを覚えています。
実際に良い効果はありましたか。
はい、ありました。生物が得意だと感じられるようになってから、特に英語に取り組む姿勢が自然と変わっていたと思います。なんというか、精神的な余裕が持てたというか。それ以来、英語の成績は安定しました。
なるほど。ところで、模試での千葉大学の判定はどのような感じだったのですか。
千葉大学は共通テストの配点が低くて2次試験の配点の半分しかなかったので、マーク模試ではB判定が出ることも多かったです。けど、記述模試になるとD判定くらいしかとれなくて、総合判定だとD。良くてもCでした。
インタビューの冒頭で共通テストの結果はあまり良くなかったという話がありましたが、その状況で、周りの人からは千葉大学を受験することについて何か言われましたか。
学校の先生からは何回も反対されました。共通テストの点数を考えると当然だと思います。けど、あきらめたくない気持ちも強かったので、自分の意見を突き通して最終的には先生にも納得してもらいました。
最初にお話ししたように、鈴木先生がしっかりとしたデータを示してくれたおかげですね。苦手としていた数学と化学の目標得点が自分が思っていたよりも手が届きやすいものだったのもあって、千葉大学を受験しようと決めました。
2次試験対策と試験本番
あきらめなかったのはすごいですね。
共通テスト後は過去問を使った演習を行っていたわけですが、各教科どのような勉強を授業で行っていましたか。また、その中で良かったと思う点はどんなところでしたか。
数学は、問題が解けない時でも粘り強く考え、いろいろな方向から答えを導く演習を授業で行っていました。そういう演習をしておいたことで、大問を完答するのが難しい私でも、着実に点数をとることができ、合格につながったと思います。
英語はどのような勉強をしていましたか。
千葉大学の英語は長文問題の文章がとても長かったのですが、授業で過去問の演習を週2~3回行うことで、長文に慣れることができました。また、最初のうちは出題に対する解答がうまく作れずに点数も伸びませんでしたが、授業でその都度、1問1問、解答の仕方を教えてもらうことで点数が安定していったと思います。
では、続いて化学について教えてください。
まず自分で一回解いて、分からなかった問題を授業で先生に質問していました。先生が解き方を分かりやすく見せてくれたので、自分がつまずいていた部分を探しやすかったと思います。また、有機の構造決定の問題を理解できるまで何度も繰り返し演習してもらったことで、理解が深まり結果的に合格につながったと思っています。
最後に、生物の話をお願いします。
解いた過去問を授業で採点してもらっていました。その際、記述問題の書き方を間違えた問題では、おかしい点を教えてもらいながら解答を書き直して、考え方自体が違っていた問題では、ヒントをもらいながら自力でもう一度書き直していました。そうすることで、自然と解答の作り方のコツや傾向が身に着いていたと思います。また、記述問題での字数調整の練習も授業でしてもらったので、解答を素早く作れるようになりました。
なるほど、そのようにして勉強していたのですね。2次試験対策をしている中で、何か心に残っていることはありますか?
千葉大受験に向かう前日は藤田先生が休みの日だったのですが、わざわざ塾に来てくれて過去問の解説をしてくれたんです。そして最後に「大丈夫だから!」と言ってくれたのが一番心に残ってます!塾全体で私の合格に向けて応援してくれている気がして、すごくうれしかったです!
千葉大学の2次試験本番での手ごたえや、問題の印象、試験中に思ったことなどを教えてください。
いちばん最初の教科が理科でした。生物から解き始めたのですが、緊張して全然問題が頭に入って来ませんでした。あまり問題を解かないうちに時間がかなり経過していたので、途中で化学に移りました。そして余った時間でもう一度生物を解き直しました。生物の手ごたえは悪かったのですが、その反面、化学の手ごたえは悪くなかったです。運よく自分の得意な単元が出たので、予定より10分早く解き終わりました。化学が上手くいったことで、大分リラックスできたと思います。
次の科目は数学だったのですが、生物の手ごたえがいまひとつだったので、かえって腹が据わってのびのびと解くことができました。焦らずにできるだけ解答を書こうと心がけて、実際にそうすることもできました。けれども手ごたえとしてはあまり良くなかったです。
最後の科目は英語で、こちらは得意科目ということもあって問題に集中して焦ることなくいつも通りに解くことができました。手ごたえも良かったです。
ありがとうございます。実は、藤田さんの中では手ごたえはあまり良くなかったのですね。それでも合格できているのは素晴らしいですね。
受験の乗り越え方、これからについて
さて、話題を少し変えましょう。大学受験に対するモチベーションを保つために心がけていたことはありますか。
受験後に読みたい本や観たい映画をリストアップしたり、大学生活を送る自分の姿を想像したりしてやる気を出していました。
どんな映画が見たかったんですか?
ホラー映画です。
ほう、それは少し意外ですね。その系統は苦手そうなイメージでしたが。
そうですか?まあ、苦手は苦手なんですけど、好きなんですよ(笑)。
どんな大学生活を想像していましたか。
上手く想像できない部分も多かったので、ぼんやりしていたんですが、千葉大学なのでディズニーランドが近いじゃないですか(笑)。そこがかなりモチベーションに繋がったかもしれません。
なるほど、そのような楽しみも必要ですよね。では、大学受験に対して不安を感じた時、どのように考えてそれを乗り越えましたか。
私にとって千葉大学受験はかなりの挑戦だったので、常に不安がありました。その不安を解消するためにも、ひたすら勉強して乗り越えました。
大学受験を通して学んだ、もしくは身に付けたと感じることはありますか。
目標に向かって直向きに努力する大切さです。
園芸学部に入学するわけですが、大学ではどのような勉強をしたいと思っていますか。
元々は動物を含んだ大きなカテゴリーでの生物の研究をしたいと思っていました。けれども、千葉大学の園芸学部についていろいろ調べて行くうちに、植物関係の研究がおもしろそうだなと思えるようになったんです。今は、園芸作物と害虫の関係について学んで、害虫被害の少ない作物について研究したいと思っています。あと、作物の栽培方法について学ぶことも楽しみにしています。
最後に、これから受験に挑む後輩たちへ何かメッセージをお願いします。
迷うこともあると思いますが、合格に向けて諦めずに頑張ってください。
ありがとうございました。大学に行っても藤田さんらしさを忘れずに、いろいろなことにチャレンジして下さい。