合格者インタビュー
渡辺楓さん
日々の学習を大切に
筑波大学 人文・文化学群 合格
得意な科目:古典・英語・日本史
苦手な科目:数学・化学基礎
将来の夢:現在模索中
1日の平均勉強時間:
平日:約5時間
休日:約8~9時間
受験を1文字で表すと:悩
高校時代に夢中になったこと:
部活(書道部)
合格を確認した瞬間の気持ち:
安心した
受験舎にはいつから通い始めましたか?また受験舎に通うきっかけは?
高校2年生の春から通い始めました。新しく塾を探している際に、集団授業型の塾の体験授業を受けて、この形態では自分の学習状況に応じた勉強をしにくいと思い、個別指導塾を探していたときに、母に薦められました。
お母さまは受験舎のことをなぜご存知だったのですか?
高校受験の時に数学を個別で教えていただける塾をインターネットで探していた時に知ったそうです。
入塾当初から国語を受講なさっていましたが、得意な国語をなぜ受講しましたか?
入塾前は数学を受講しようと思っていましたが、受講前の面談において講師の方々が、私自身の学力と、筑波大学の二次試験の国語の記述問題のレベルが高いことやセンター試験の数学や理科の配点が低いといった受験方式などを考え、今受講すべき教科、受講する必要のない教科をアドバイスしてくださったことが大きな理由です。
私個人に最適な学習とは何かを考えて頂いたことで、国語の記述力を養うには塾で演習するのが良いと考えが変わり、国語を受講することにしました。
受験舎ではその後、国語以外にも数学、英語も受講されていましたが、それぞれの教科で良かったところがあったら教えて下さい。
国語は理由付けや記述演習が役立ちました。理由付けによってマーク式問題をよりデータ的に考えるようになり、解答を絞りやすくなりました。記述演習では、筑波大学の解答の特徴を押さえながら演習できたので入試本番前には対策を始めた頃より断然書きやすくなっていました。
数学はひたすら演習をしていましたが、気兼ねなく質問できるところがよかったと思います。分からない問題をすぐに解決することができました。
英語は過去問演習が主でしたが、センター試験対策では苦手な文法を繰り返し、知識を整理した上で覚えることができました。二次試験対策では、選択問題での誤答選択肢を和訳して間違えた理由を考えたり本文中の分かりにくい箇所を和訳したりしたことが良かったと思います。その過程で文の構造を見抜けているかどうか、そして単語、熟語をきちんと覚えているかどうかの確認ができました。また筑波大学にはエッセイの問題があったため、その添削をしていただいたことも身になったと思います。
筑波大学の二次試験は実際に受けてみて手ごたえはどうでしたか?また筑波大の二次試験で合格ラインを超えるために必要なことは何だと思いますか?
二次試験は、私にとって英語が難しく感じました。文章の内容は読み取れても解答を作るのに苦労しました。また、エッセイにおける自分の意見や根拠を決めるのにも時間がかかりました。
国語は演習時よりも書きやすい問題が多く解答欄いっぱいに書くことができました。ただ、古文では『源氏物語』が出たため、主語など少し読み取りにくいところがありました。
日本史は書きやすい出題であり、史料も長くて情報量が多かったため、400字近く埋めることができました。
合格ラインを超えるためには、やはり先生方に添削していただくことが必要だと思います。筑波大学は記述が多いので、客観的な視点が必要になるからです。また、筑波の記述問題、特に国語では、自分の解釈を交えて解答する場合があるため、基本的な知識を応用することができると対応が楽になると思います。だから、文法や単語などの基本的な事項を確実にすることも重要です。
塾の授業以外で印象に残っていることはありますか?
自習室がとても静かで良かったです。また雨の日にタオルを貸してくださって助かりました。他には先生と生徒の雑談をこっそり聞くのが楽しかったです(笑)
私の勉強法
渡辺さんは宇女高の定期テストや校内模試などでいつも優秀な成績を収めていましたが、定期テストや校内模試の対策はどのように行っていましたか?
定期テストは授業の理解度を測るものだと思うので暗記や演習をしました。古典では授業の記憶だけを頼りに辞書無しで現代語訳して自分で添削し暗記しました。現代文や社会はノートやプリントの内容をひたすら覚えました。英語は和訳の載ったプリントが配られたのでそれを覚えるようにし、また、CDを使って英文の音声を聞いてリスニング用に耳を慣らしました。数学や理科の計算問題はワークを繰り返し解きました。
校内模試対策では国数英は専ら基本事項を復習しました。単語や文法、公式などです。社会に関しては授業のプリントを復習しました。とにかく授業を集中して受け続けることが大切だと思います。
得意教科について、おすすめの勉強法はありますか?
古典はとにかく文法と単語を身につけることが良いと思います。参考書を繰り返し読むと自然と覚えられると思います。
英語は長文をたくさん読むことをおすすめします。たくさん読むことにより、英語ならではのパラグラフ構成の特徴(初めに言いたいことを挙げてから具体的に説明する等)を理解できます。文法や単語は古典よりも複雑で多いので、実戦演習が役立ちます。
日本史は流れを大事にすると良いです。政治史や経済史には因果関係があるので、それを押さえながら覚えるようにすると事項がごちゃ混ぜにならずに済みます。それには教科書が最も参考になります。私は教科書を繰り返し読み、この辺りにこれが載っていた、というように、教科書の掲載位置から流れを覚えていました。また筑波大学の社会は400字の論述なのでテーマごとに流れが文章化されているため、私は赤本の日本史ページを切り取り、冊子にして持ち歩き、解答例を繰り返し読んでいました。
苦手教科について、克服するために工夫したことはありますか?
数学は基本問題を確実に解けるようにし、応用問題はできることをするという形をとりました。基本問題に応用問題のヒントが隠れていることがあり、部分点を狙うようにしました。このやり方で、以前は全く諦めていた問題でも、多少の点が貰えるようになりました。
化学基礎では暗記事項をしっかり押さえることを心掛けました。計算問題は単位が計算のヒントになると気づき、答えの単位が出るように計算しました。
志望校合格に最も役立った参考書があれば教えて下さい。
最も役立ったのは赤本です。記述問題は大学ごとの特徴があるため、筑波大学に特化した参考書といえばやはり赤本です。特に日本史の勉強には役立ちました。
センター試験でも素晴らしい成績を収めていましたが、センター試験の対策としてやっていたことや気を付けていたことなどがあったら教えて下さい。
センター試験対策はただただ過去問演習をしました。国語や英語は出題形式への慣れを、社会や理科は頻出事項の暗記を心掛けました。
普段の学習の中で意識していたこと、工夫したこと、自分に課していたことなどはありますか?
授業中に先生が仰ったことで、黒板に書かれていないことでもメモするようにしていたことです。
確かに渡辺さんは、受験舎の授業でもこちらが口頭で説明した些細なことでも必ずメモをしていましたね。
それでは、部活と勉強との両立をするために、意識していたこと、工夫していたことなどはありますか?
私は書道部に入っていました。活動日や時間は部員各自が決める自由な部活でしたが、展覧会前などはかなり遅くまで残ることが多かったので、勉強との両立のために、私は毎日の授業を大切にしていました。覚えられることは授業中に覚えるようにしていました。また、私にとって部活はリラックスの場であり、先輩後輩関係なくお喋りをしたり墨絵で遊んだり自分の作品制作に打ち込んだりして心を癒していました。
勉強について「ここはがんばった」と自分をほめてあげたいポイントと、逆にこれをやっておけば良かったと思うことは何ですか?
ほめてあげたいことは朝早く登校し始業前に1時間ほど勉強していたことです。やっておけば良かったと思うことは、日本史を2年生の頃からもっと復習することです。
渡辺さんは学習に対する姿勢がとても素晴らしかったのですが、小・中学生時代はどうやって勉強をしていましたか?
小学生時代はあまり勉強していなかったと思います。宿題と自学ノート1ページだけを1時間くらいでやり、あとは遊んでいたと思います。
中学生時代はひたすら書いて覚えていました。それでも宿題とワーク演習、自学ノート1~2ページで終わらせていました。この時の勉強時間は1~3時間くらいです。勉強は自主的に行っていたからか、両親に「やりなさい」と言われることはあまりありませんでした。
小・中学生の時に身につけたことややっていたことで、大学受験の合格につながったことはありますか?
やはり授業を大切にしていたことです。家で長時間勉強しないぶん、学校の授業中に理解するようにしていました。また授業中に積極的に手を挙げて発言していたことも良かったと思います。それが高校での授業への姿勢や、先生に積極的に質問に行く態度につながり、大学受験勉強の役に立ったと思います。
最後に
大学ではどんな勉強を行いたいですか?また勉強以外でやってみたいことはありますか?
大学では日本古典文学を学び、平安や鎌倉、室町の時代に生きた人々の生活や思想、発想を研究したいです。また、くずし字と呼ばれる変体仮名を読めるようになりたいです。外国語にも興味があるので、留学もしてみたいです。勉強以外では、アルバイトやボランティアをやってみたいです。
ぜひ頑張ってくださいね。それでは最後に、これから大学受験を迎える後輩や、筑波大を志望している後輩のみなさんへメッセージをお願いします。
大学受験は個人戦でありながら団体戦でもあります。一緒に勉強できる友人がいると張り合いがあって良いと思います。入試制度改革が進められ、分からないことや不安なことがたくさんあると思いますが、使えるものは全て使い、自分にとってベストな状態で受験に臨めるようにしてください。また、志望校に通う自分の姿を想像してモチベーションを上げるのも良いです。
筑波大学を志望している場合、受験生には記述力が求められます。演習を積むのが一番だと思いますので頑張ってください!基礎基本もお忘れなく。 皆さんのご健闘をお祈りしています!!