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其の45 高校入試必勝法(直前から当日編)

この記事の先生

鈴木 克美 先生

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“当日に力を出しきることができるために”

 

さあいよいよ当日です。

 

今までがんばってきたその成果をついに発表する日がやってきました。

そこで今回は、試験で失敗しないための当日の過ごし方(一部直前を含む)についてお話します。

 

そもそも高校入試は如何に点数を取るかではなく、如何に点数を落とさないかで勝負が決まります。

 

つまり、試験当日失敗してしまう原因さえわかっていれば、そしてそれを取り除いてさえあげれば、たいがいは合格できるということなのです。

 

では失敗しないための必勝法を朝から順にお話していきます。

 

①前日

前日の夜は次の日に備えて早めに就寝するようにしましょう。もちろんその前に当日の持ち物のチェックも忘れずにしておきましょう。

 

興奮してなかなか寝付けない人もいるかもしれませんが、目をつむってじっとしているだけでも脳を休めることになりますから大丈夫です。

 

また、少々風邪気味な場合はお風呂上りに湯冷めしたりしないように気をつけてください。睡眠時間の確保なども前日だけではなく数日かけて習慣にしておくと良いでしょう。

 

②起床時刻

試験開始3時間前には起きましょう。また、二度寝は厳禁です。朝起きたら、大きな声で歌を歌うなど、新鮮な空気を脳に送り込んでください。

 

ただし、これもその日だけというのは少々難しいので数日前から練習しておくと良いでしょう。

 

③朝食

脳にとって大切なエネルギーはブドウ糖です。ですから、朝ごはんはしっかり食べましょう。できれば消化の良い炭水化物を多くとると良いでしょう。

 

これも、普段朝食をとらない子にいきなりその日だけ食べろと言っても無理がありますので、やはり数日前からその習慣に変えておく必要があります。

 

④出発

前日に用意しておいた荷物を持っていよいよ出発です。当日の交通手段はいろいろだと思いますが、ベストは公共交通を利用することです。

 

また、親御さんなどに車で送ってもらう場合なども特に問題はないと思います。私が最も心配なのは友達どうし自転車などで行く場合です。

 

「どこどこで何時に待ち合わせね」という約束をすると思いますが、その際に必ず「何時まで待っても来ない場合は先に行く」ということも付け加えておくことを忘れないでください。

 

また、向かっている途中で万が一忘れ物に気づいても絶対に取りに戻らないようにしましょう。高校に到着後その旨を伝えれば、十分に対処してもらえます。

 

もう一つ意外に失敗しがちなことに当日の服装があります。どうしても朝寒いために多く着込んでしまう人がいます。

 

しかし、試験会場は暖房が効いていますのでその調整を間違うと試験に集中できない場合があるのです。理想の服装は試験途中でも脱いだり着たりできるようにインナーではなく、ベストやセーター、コートなど外側で調整すると良いでしょう。

 

また、時計を持参することも忘れないでください。

 

⑤到着

試験会場に到着です。ここで各中学校の先生のチェックを受けて会場に入るわけですが、その際不思議な現象が起こるでしょう。

 

それは、自分以外の人たちがやたらと頭が良く見えてしまうのです。すでに試験に対する緊張が始まっているということです。

 

しかし、あわてることはありません。なぜなら、あなた以外のみんなも同じように思っているのですから。それをわかっていれば何も心配はいりませんよ。

 

ここでもし忘れ物などに気づいたら近くにいる高校関係者(腕章などをつけていると思います)に相談してください。やさしく対処してもらえます。

 

高校入試というのは大学入試と違って落とすための試験ではなく、合格させるための試験なのです。

 

⑥試験開始

<国語>

今日の試験科目の中で最も大切な教科だと思ってください。国語の出来が今日一日(合否)を左右すると言っても過言ではありません。

 

では、最も良い国語のテストの受け方は“出来不出来にこだわらず、とにかく最後まで解ききれば最高だ”と考えることです。

 

とくに作文など確実に得点がもらえるものは時間配分に気をつけて書ききってしまいましょう。

<休み時間>

今日一日を左右するのが国語だと言いましたが、それよりももっと重要なのはこの休み時間の過ごし方ではないかと私は思います。

 

これから、絶対に守ってもらいたい休み時間のすごし方を伝授します。

 

それは、試験が終わったら出来るだけ教室より遠いところに移動することです。

 

なぜかというと試験が終わると必ずといっていいほど「あの問題出来た?」とか「あそこの答えなんて書いた?」などと友達どうしで話す人がいますが、これは一番やってはいけないことなのです。

 

今さら振り返っても点数が変わるわけでもなく、その逆に次のテストに悪影響を及ぼすようなことをするなんてもってのほかです。

 

“終わったことは振り返らない”は試験の鉄則です。また、休み時間に問題集や参考書などで友達どうし問題を出し合っている光景を目にしますが、これも絶対にやってはいけません。

 

むしろそういった問題集などは当日絶対に持っていかないことです。なぜならば、直前にそんなことをやったところで点数が上がる確率はとても低いばかりか、もしそこで覚え忘れなどに気づいた場合、へんな焦りをうみ、かえって悪影響が出てしまいます。

 

また、教室の近くにいるとそういった声がどうしても耳に入ってきてしまいます。ですから、テストが終了したら、教室に近くにはいないで出来るだけ遠くに移動する、ベストはトイレなど空気の冷たい場所がお勧めです。

 

暖房で暖められた空気から逃れ、新鮮な冷たい空気を吸い込むことで脳のリフレッシュにもなりますし、その近くには必ずといってよいほど水道があるので、そこでうがいや顔を洗うなどして気分をリフレッシュさせることも大切です。

 

そうして2時間目の社会、3時間目の数学と進んでいくわけですが、理科と社会についてはとにかく全ての解答欄を埋めることが大切です。

 

持てる知識を駆使してとりあえず何でもいいから埋めることを意識してください。また、数学と英語については特に時間配分に気をつけましょう。1番から順に解いてもいいですが、一度最後まで問題に軽く目を通した上で自分が解けそうなところから解き始めるのが最も良い解き方です。

 

それから、これは裏技ですが3時間目の数学のときにお腹が空きすぎて集中できなかったという話を聞いたことがあります。

 

そんな場合は、小腹を埋める何か(私はブドウ糖を勧めています)を数学のテストの前に隠れて食べておくことも良い方法ではないでしょうか。くれぐれも見つからないように気をつけてください。

 

⑦昼食

昼食は腹八分目、もしくは腹六分目くらいで良いでしょう。つまり、残りの2教科のエネルギーが残る程度にしておきましょう。

 

あまり食べ過ぎて午後眠くなったりしてはいけませんので。また、お弁当の中身は消化の良いものをお勧めします。間違っても“試験に勝つ”で脂っこい物など食べないように注意してください。

 

これは、当日の昼食だけでなく前日の食事あたりから注意しておくと良いでしょう。意外と意識はしていなくても本番の緊張感から胃の調子がいつもと違って弱っている場合が少なくありません。

 

⑧テスト終了後

残り2教科も終わりいよいよ帰宅です。

 

テストが終わった開放感から気が緩み、交通事故などに遭わないように注意してください。また、途中で買い物などに寄って事件などに巻き込まれると取り返しのつかないことになりますので、テストが終わったらまっすぐ家に帰りましょう。

 

帰宅までが入試です。

 

⑨最後に

高校入試というのは比較的成績の同じくらいの人たちが同じ高校を目指して受験してきます。つまり最も大切なのは、いかに実力を発揮できるかということよりも、いかにケアレスミスや緊張からくる失点を防ぐかにかかっているのです。

 

今までお話してきたことなどを参考に当日テストが終わったときに「やるだけやった」と言えるようがんばってください。

 

皆さんの健闘を祈っています。