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其の30 スポーツの秋到来

この記事の先生

鈴木 克美 先生

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 去る10月4日から7日まで全国健康福祉祭、通称「ねんりんピック」がここ栃木県で行われました。

 また、長崎では10月12日から「国民体育大会」そして11月1日から3日まで「全国障害者スポーツ大会」が開催されます。

 さらに、11月2日には「全日本大学駅伝対校選手権大会」が、と数えればきりがないくらい多くのスポーツの祭典がこの秋開催されます。

 我が栃木県でも平成34年には、国民体育大会が昭和55年以来42年ぶりに開催されることが決定しています。

 そしてスポーツの祭典と言えば忘れてはいけないのが2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックです。

 私も小学生の頃からスポーツが好きで、趣味の範囲を超え本格的に取り組んだものも数多くあります。

 例えば、大学の時にはフェンシング・ボウリングなど、普通ではなかなか本格的に取り組むことの少ないスポーツに打ち込むという経験をしました。

 おかげでフェンシングでは頭脳では足元にも及ばない東京大学の選手と戦う機会に恵まれ勝負に勝つことができ、ボウリングでは栃木県代表として日米大学対抗戦に出場することができました。

 さらに、その当時はテレビでボウリングの番組が週一で放送されており、番組の中でその大会のレセプションの場面が流れ、なんと私が談笑しているシーンがオンエアーされたのです。

 今思えばどちらも普通に生活していたのでは味わうことのできないすばらしい経験をさせてもらったと感じています。

 私はこういった経験を通して多くの人と出会い、その方たちから本当に多くのことを学びました。

 今私が平凡ではありますが幸せな人生を歩むことができているのもこれまでに出会うことのできた方々のおかげだと言えるでしょう。

 そういった経験から、これからの日本を支える子供たちにもいろいろなスポーツを通して、より多くの人と出会いそれを自分の人生に生かしていって欲しいのです。

 では、子供たちにそうなってもらうために、私たち大人はどうすればよいのか?

 まず大切なのは、子供たち本人が何に興味を持つのかということを知ることです。

 先日現役引退を発表したフィギュアスケートの髙橋大輔選手も初めは少林寺拳法・野球・アイスホッケー・体操などいろいろなスポーツを親にさせられたが、いろいろな理由で断念、たまたま家の近くにあったスケートリンクで8歳のときにフィギュアスケートと出会い現在に至っているそうです。

 どんなアスリートでも生まれて初めてやったスポーツをずっと続けているという方はそう多くはないはずです。また、本人にその気がないのに親が強制的にやらせてもなかなか物にはならないでしょう。

 ですからまずは、子供たちに多くのスポーツに接する機会を増やしてあげる。そしてその中から興味を示したものに可能な限り挑戦させてあげることが大切だと思います。

 この点に関して、スポーツと勉強は似ていると思います。親が強制的に勉強させても本当の意味での学力はなかなか身に付かないものです。

 私の知人の話ですが、勉強に関してとても興味深い例がありますので、一つご紹介させていただきます。

 その親は自分の子供が少しでも興味を持ったことに関しては時間とお金を惜しまずに、どこへでも連れて行ったそうです。具体的に言うと、博物館や美術館、大学などの行っている公開講座などです。

 こう言うとお金持ちのように思われるかもしれませんが実際は普通のサラリーマンの家庭で、普段の生活費を切り詰めて子供のためにお金を充てていたそうです。

 その結果、その子は高校3年生のときに第5回国際地学オリンピックイタリア大会に日本代表として出場し、その翌年には公開講座に参加していた大学に認められ推薦で入学することができました。

 現在、大学において自分が今まで培ってきた能力を生かして研究に勤しむ毎日だとのことです。

 スポーツの得意な子はスポーツを、そうでない子はそのほかで。

 大切なことは自ら進んで取り組むこと。

 目先の結果にとらわれずにずっと先を見据えて一生懸命取り組むこと。

 そして、周りの大人たちは決してそれを邪魔しないこと。

 自分の考えや意見を押し付けないこと。

 そうすれば、未来の日本代表、栃木県代表、また代表にはなれなくとも自分の人生に大きな価値を見出せる子供たちがたくさん現れることでしょう。

 この秋もスポーツから目が離せませんね。