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其の26 これでいいのか日本のスポーツ界

この記事の先生

鈴木 克美 先生

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6月14日からブラジルでサッカーのワールドカップが行われています。どのチームも国家の威信をかけてすばらしいプレーを展開させています。

私はサッカーファンではありませんが、やはり母国が出場していると思うと、試合を観戦したり、結果が気になったりしてしまいます。(残念ながら、日本はグループリーグで敗退してしまいました。) 

ただ、一つだけ以前からとても気になっていたことがあります。それは、日本代表に選ばれたセレッソ大阪の選手のチームでの記者会見です。

このチームからは3人の代表選手が選ばれたのですが、そのうちの1人ウルグアイ代表になったフォルラン選手はきちんとしたスーツ姿で会見に臨んだのに対して、他の2選手(柿谷選手と山口選手)は、同じスーツ姿ではあるもののネクタイを首元まで締めずワイシャツの第一ボタンをはずしたままでの記者会見でした。 

たしかに今時の若者の着こなしと言われればそれまでかもしれませんが、その中で柿谷選手が「日本を代表するだけでなく、セレッソを代表して戦う」と言われていたのを聞き、私はとてもがっかりしました。 

もちろんプロのスポーツ選手ですから実力さえあればどんな格好をしても許されるのかもしれません。しかし、自身で“日本を代表する”と言っている人の会見でするふさわしい服装ではないと私は考えます。

実際、普段は両手に腕時計をはめ、派手な服装で世間を賑わせている本田圭祐選手の記者会見を見ると、やはりきちんとしたスーツ姿でとても好感が持てます。

どうして私がこんな風に思うのかというと、過去に“小中学生のスポーツをする子供たちの服装の乱れ“についての相談を受けたことがあるからなのです。

具体的には、サッカーをしている小学生が茶髪にしているので注意したら、その親が「家庭の方針だから」と逆切れされたとか、バスケットボールの選手で、その当時県内無敵の高校生が、いわゆる”腰パン“で試合に出ていたのを見て多くの子供たちが”腰パン“姿で試合に出てしまった。

など、いずれも子供たちのあこがれ的存在の選手が子供たちに与えた決して小さくはない影響がもたらした問題です。 

私はここには大きく分けて二つの問題が潜んでいると思います。

一つは子供たちがあこがれるような選手(特にプロと呼ばれるような選手)は“どんなときでも周りから見られているという意識”を持つべきだと言うことです。自分たちが小さかったころ同じように現役の選手に夢を抱いたように、今度は自分たちが夢の対象になっていることをもっと強く意識するべきだと私は考えます。

もう一つは、親や周りの大人たちがもっともっと子供たちに意見を言うべきだと思います。例えば例の日本代表の選手にもチーム関係者の中で誰かがきちんとネクタイをするように言っていればなんてことはなく、子供たちも“公式の場ではきちんとした服装が一番かっこいい”という価値観を身につけることができたでしょう。

どうしても子供たちはあこがれる選手の格好などを真似することから入りたがるものです。このこと自体は決して悪いことではなく、プレーなどを真似することで自身の技量が格段に上がることも否めません。ですから、なおさら周りの大人たちが子供の将来を考え、よりよい方向に導いてあげてほしいものです。