ひとりひとりの生徒と向き合う個別指導の実績がある受験舎の先生たちが、子供たちのモチベーションをアップ させるノウハウや、やる気にさせる言葉を親御さんたちへレクチャーします。

其の24 5月を制するものは一生を制する

この記事の先生

鈴木 克美 先生

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 新学期が始まって1ヶ月がたちました。昔から「五月病」などと言われますが、実はこの“5月”は子育てにとって特に重要な月になるのです。

 

 中でも、今年度進学をしたり、進級にあたりクラス替えなどがあったりしたお子さんをお持ちのご家庭は、この1ヶ月を有効に過ごすことで、その後のお子さんのがんばりを後押しすることにもつながります。

 

 では、どういう点に気をつけるとよいか?

 

 この5月に特に注意をはらって頂きたいのが、お子さんの生活面です。どうしても親御さんはお子さんの成績に目が行きがちですが、今回は(勉強が特別に遅れている場合を除いて)成績については目をつむってください。

 

 そして、親御さんはお子さんが“家庭での生活態度に変化はないか?”“学校で楽しく活動できているか?”“4月になって友達関係に変化はないか?”などにひたすら目を配っていただきたいのです。

 

  “人間関係の希薄さ”が叫ばれて数年がたちますが、さらに近年のSNSなどの普及によりその現象に拍車がかかっています。そんな中で4月に環境が変わるだけでなく、新しい人間関係までも作らなければならない子供たちにとって、この1ヶ月はとても疲れた日々だったのではないでしょうか?

 

 つまり、ここでこれまでの“心の疲れ”や“心の叫び”を一気に吹き飛ばしてあげることが、今後の学校生活においてとても重要なのです。

 

 というのも、私は教育に携わって30年になりますが、人間関係(親子関係を含む)などがうまくいかず、その後の生活までも思うような結果が出なかった生徒をたくさん見てきました。逆に言えばそれらがとてもうまくいって予想以上の結果が出た生徒はごくわずかだったのです。

 

 なぜ5月なのか?またどんな方法で子供と接すればよいのか?

 

 まず、新学期が始まって1ヶ月がたったということ。つまり、学校生活にも多少なりとも慣れてきたころであるということです。人間は慣れてくると無意識のうちに思いを行動に表しやすくなります。そこで親御さんにとってはお子さんの変化を比較的把握しやすくなる時期でもあるのです。

 

 だからといって正面きって「なんか変わったことはないか?」などと聞いてみても今時のお子さんですから「別に・・・」と返されるのが関の山でしょう。その点5月はいいタイミングなのです。なんと言ってもゴールデンウィークがあるじゃないですか。

 

 お子さんの微妙な変化を見つけるのにいちばんいいチャンスはお子さんの普段どおりの姿(心から楽しんでいる姿)をじっと見守ることです。その間に、親として大人としての理屈や、まして小言などを入れることはご法度です。とにかく何も言わずにじっと見守ることです。そのためには長い時間一緒に時を過ごすことも大切でしょう。

 

 そして、お子さんが遊び疲れたり、完全燃焼したりしたときに一言「最近どうだ?」というように親御さんが感じたことを素直に投げかけてあげればよいのです。時間を共有すること、そしていつも見守っているという気持ちがお子さんに伝わることが大切なのです。

 

 毎日忙しく家族のために仕事や家事に追われていることとは思いますが、ここはひとつ5月中1ヶ月間だけでも子供のためにもうひとふんばりしてみませんか?きっといいことがあると思います・・・