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其の18 若者のモラル

この記事の先生

鈴木 克美 先生

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最近、中国の若者のモラルが問われています。旅行先で歴史的に価値のある建物に自分の名前を刻んだり、あらゆるところに落書きをしたりと、これには中国政府もさすがに困惑し、メディアを通して注意を呼びかけるまでになっています。

しかし、このことをわれわれ日本人は対岸の火事と片付けてしまってもよいのでしょうか?わたしは、それぞれの国での文化の違いこそあれ、日本も五十歩百歩、若者のモラルの低下は進んでいると思います。いや、むしろ考えようによっては日本のほうが危機的状況にあるといえるのではないでしょうか?

例えば、この夏、コンビニやファーストフードのアルバイト店員などによる、お店の冷凍庫に寝そべる様子や、商品の食材をパクリと食べる様子を写真に撮りネットに投稿するといった「愚行」が続きました。またよく見かける光景では、公共の場で隣にいる友達と大きな声で話をする若者が少なくありません。

こういったことを目にするたびに、私は日本の若者の“幼稚化現象”を心配してしまいます。
「そうは言っても、所詮一部のアルバイトのやっていることだから」とか「みんながみんなそうじゃないよ」などと言われるかもしれません。

しかし、私には“一部の若者“と切り捨てられないことがあります。それは、ここ数年とても気になっていることで、私の職場の近くにあるとても大きくて有名な企業の若手社員たちが、夕方(新入社員研修の帰りと思われる)帰宅の途につくとき、歩道いっぱいに広がって歩いているのです。そのような企業の新入社員といえば、それなりの学歴があり、さらには面接など厳しい試験を乗り越えて入社したことでしょう。その方達が、周りが見えず自分たちのことでいっぱいになってしまう様子、しかも社員章を付けたままで堂々と歩く様子を見るたびに私はとても悲しい気持ちになります。

私はこの光景がとても気になって、県内の比較的大きな企業の方達にいろいろと聞いてみると、みなさん異口同音に「ここ数年の新入社員は一般常識が欠けている」とおっしゃっていました。さらに怖いのは、若者だけでなく30代40代の社員の中にもいまだに言葉遣いすら直せない人がいて困っているという方がいらっしゃったことです。
たしかにアベノミクスで景気をよくすることも大切でしょう。しかし、私はもっともっと、日本の未来を支える子供達の“教育の徹底”を進めるべきだと思います。