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其の12 高校生って大変

この記事の先生

鈴木 克美 先生

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4月に入って、連日のように新高校生が質問に訪れます。おもに数学の質問なのですが、まだ授業は始まったばかり、それなのに授業についていくことすら大変なのです。
そこで、今回は高校の勉強について少し説明させていただきたいと思います。もし、将来真剣に大学受験を考えるのであれば必見です。

<その1>予習に追われる高校生活

まず知っておいて頂きたいことは高校の授業についていける生徒は多くないということです。理由は、スピードの速さ・内容の難しさ・1時間に進む内容の多さにあります。ですから、何の準備もせずに授業に臨むなどはもってのほか、きちんと予習をすることが重要になります。

ただ、一口に予習といっても教科によってやり方に工夫が必要ですし、さらに私の経験から言うと英語などは毎日3時間以上予習にかかっていたくらい時間も必要なのです。だいたい、英語・数学・国語の3教科で毎日5時間以上予習に必要だと思います。

<その2>あきらめ始める4~6月

毎日眠い目をこすりながら”予習”をやっても初めにお話したように授業にはなかなかついてはいけません。そこで4月~6月あたりで不思議な現象が全国の高校で起こります。

それは、勉強(特に国語・数学)をあきらめてしまう生徒が続出するのです。国語は現代文でいうと芥川龍之介の「羅生門」あたりから、古文では文法の学習が本格的になる頃、数学にいたっては最初の段階からその現象が起こるのです。どちらもあきらめてしまう理由は「わからない」が一番でしょう。そのため、やる気を失い、今までがんばっていた”予習”もやめてしまうのです。

<その3>7月にご褒美が・・・

うちの塾生には、毎年この話をしているためさすがに”あきらめる”生徒はいませんが、それでも授業内容が解らずに塾の授業時間だけでなく、自習時間などにも質問をしてくる生徒は少なくありません。

そんな時に(それでも心が折れそうになることは多々ある)いつも「7月にご褒美が待っているから」と言い続け、モチベーションが下がらないようにしています。というのは、たとえ授業にはついていけていなくても、がんばってついていこうと努力さえしていれば、周りの生徒が勝手に落ちていってくれているから、自分の成績は自動的に上昇していることになるという考え方です。さらに、それと同じことがクラスの中だけに限らず、全国で起こっていると考えたらすごいことです。

実際に、過去の塾生の中で県内トップレベルの進学校にぎりぎりの成績で合格した生徒が私たちの話を実践し、7月の通知表で国語において学年1番を取った例もあります。

<その4>大学受験までの道のりは遠い

大学受験を考える場合、その受験方法は何通りもあります。できれば、入学の段階でせめて”推薦”で行くのか”一般”で行くのかくらいは決めておくとよいでしょう。ただ、いずれの場合も第一関門といえるのが今までお話してきた高校入学時の1学期なのです。もちろん、その後も多くの関門が受験生を待ち受けています。

しかし、入学最初の数ヶ月間で”努力は報われること”"困難に立ち向かうこと”などを体験しておくことが後に訪れるあらゆる壁を克服してくれることでしょう。

みなさんの健闘を祈ります。