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其の37 進路を決めるまで

この記事の先生

鈴木 克美 先生

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 先日、下野新聞社さんから“下野模試の成績データの分析法”について話をしてほしいとの依頼を受けました。たしかに、ここ数年、進路の決定について、相談を受ける頻度が増加しています。

 

一昔前なら、担任の先生から「あなたの点数ならば、この高校なら合格できますよ」などと、わりとはっきりとした説明があり保護者の方も生徒もあまり悩まずに決めることができたのではないでしょうか?

 

この決定方法は楽と言えば楽ですが、私自身あまり良い方法だとは思いません。人一人の人生をたかが点数によって少なからず決めてしまうやり方はやはり間違っていると言わざるを得ません。

 

そんなこともあってか、ここ数年中学校での進路指導のやり方は、あらかじめいろいろなデータを提示しながら、最終的には生徒本人とその保護者にゆだねるようになったのです。

 

やはり最も理想的な進路の決め方は、将来就きたい職業を考慮したうえでそれに見合った高校を目指すということでしょう。

 

例えば、高校卒業後事務関係の仕事に就きたい生徒がいた場合、その仕事に役立つ資格などをいち早く取るために宇都宮商業高校に進学するなどです。

 

また、まだそこまで将来について考えがまとまっていない場合は、普通科に進学し、そこで自分の将来をしっかり見つめなおすという方法もあります。

 

 現在、中学校では2年生のときに“宮っ子チャレンジ”といって職場体験学習を実施しています。進路指導というと、どうしても高校進学が中心になってしまいがちですが、私はこの職場体験から始まる本来の意味での“進路指導”がとても大切だと考えます。

 

ですから、3年生になって、それもテストの結果だけを見ての進路の決め方だけはぜひ改めてください。

 

 ではそのような考え方で自分の将来を見据え志望校を決定したとしましょう。すると次に問題になってくるのが実際にその高校に合格できるのかということです。ここで初めてテストのデータが必要になってきます。

 

 では、そのデータの見方とその活用法のコツについてお話します。

 

(1)進路決定には定期試験のデータは不要

 一概にテストと言っても大きく分けて二つ、定期試験と実力試験があります。この中で進学資料として活用するのは“実力試験”のデータだけです。

 

一般的によく見るケースとして、定期試験はそれこそ400点を超え校内順位もかなりいいのに、実力テストになると300点くらいしかいかず順位もガクッと落ちてしまうといった例を目にします。

 

こういった場合肝心なことは、この定期試験の結果はないものとし、実力テストの結果のみを参考にすることです。

 

もちろん定期試験は調査書の評定に大きく影響してきますから手を抜いてよいと言うわけではありませんが、残念ながら高校入試の参考資料にはならないということです。

 

(2)進路決定の資料は9月から

 では実際に進路を決める際に参考となるのは夏休み明けからの実力テストの結果だけです。その頃から始まるテストの結果を、実際に進路を最終決定する1月まで、ずっと追い続けることが志望校合格の可能性を計る上でとても重要になります。

 

またその際、各学校で行われる学年懇談会の時に前年度の各高校合格者数などデータが配布されると思いますので、それなどを参考にされると良いでしょう。

 

(3)テストの結果の5パターン

 私の経験から実力テストの結果は次の5パターンに分かれます。

 

<パターン1>だんだん上がる

 このパターンが一番の理想です。この生徒の場合、最終的に最も良い結果で本番の入試を迎えられる可能性が高いと思われます。

 

<パターン2>だんだん下がる

 このパターンが一番厄介です。

 最悪最も悪い条件で入試を迎えなければならなくなるでしょう。

 

<パターン3>ジグザグ型

 これも実は厄介な場合の一つです。

 このパターンの場合は、私は最も低かったデータを重視しています。

 

<パターン4>V字回復型

 不思議なことに出だしは良いのですが10月頃に一度スランプのような状態に陥る受験生は少なくありません。ただ、その後少しずつ回復傾向を見せれば心配はいりません。

 

<パターン5>横ばい

 これは大きく上がりもせず、また下がりもせずというパターンです。これはとてもわかりやすくそのままの状態で本番を迎えるでしょう。

 

 以上私の経験上得られた結果です。

 

いずれにせよ、自分の進路については自分で決めることが最低条件です。親や周りの声に惑わされることなくしっかり決めてください。

 

また、保護者の方は、自分の見栄やエゴで子供の人生を左右することだけはやめてください。

 

私は親が進路を勝手に決めてしまった家庭において、その後、親子関係がうまくいかなくなり、結果後悔をしたという例を少なからず見てきましたから・・・